DS-34  克服


【 癌克服 】 − 2009.4 上旬 −



 
〜この様な内容をUPできる事をとても幸せに感じます〜


肝細胞癌を摘出してから4年が経ちました。
私の手術を請け負ってくれた外科医は、日本でも指折りの名医と呼ばれている医師です。
術後、この医師の診断は半年に一度のペース。経過観察程度でした。
上手く言えませんが、再発した時にまたお世話になるための「顔繋ぎ的診察」と
認識していました。
手術の経験は半端でない程の数をこなし、数多くの成果を出されていることから、
この医師に任せておけば大丈夫!
この医師の言う通りにすれば大丈夫!と思い診察を続けていました。

先日、半年に一度の診察があり行ってきました。
2年以上前より肝機能が落ち着いていることから、診察に不安要素は全くありませんでした。

看護師:「○○さん、お入り下さい。」

私:「は〜い。」



私:「ご無沙汰しております。」


教授:「あぁ、どうも。 どうぞお掛け下さい。」

私:「宜しくお願い致します。」

教授:「体調は如何ですか?」


私:「お陰様で、すごぶる過ぎる程好調です!バラクルードを飲んでから肝機能は良好です。」


教授:「うぅん・・・」
教授、カルテを見る・・・
教授:「手術してから4年ですね?」

私:「はい。」


教授:「もう、前のなごりは無いでしょうね。。。」


私:「えっ?何ですか???」


教授:「前のなごり・・・、前の腫瘍からの再発はもう無いでしょうね。」


私:「えっ!?本当ですか!???」


教授:「うぅん・・・、無再発でここまで来ていますから、
前の腫瘍からの再発は、100%限りなくゼロに近いでしょう!!」


私:「あっ、、、ありがとうございます!」


や・・・、やっっった・・・・・・。

克服か???

早い、、、4年だぞ・・・???

それだけこの教授は手術が上手いという事なのだろう・・・。
自信があるのだろう・・・、経験からの裏ずけなのだろう・・・、確信できるのだろう・・・、
これはうなづける!間違いなさそうだっ!

教授:「但し・・・、できるとしたら新しい癌ができます。」

まぁ、そりゃB型肝炎だからリスクは普通の人より高いわな・・・。
一般的な考えだろう・・・。

教授:「普通の人と比較したら、あなたの場合は癌ができやすいです!」

私:「はい。」


再発が無いと聞き、私の顔は少しニコニコしていました。(笑)
そのニコニコ顔を見て、教授は真剣な顔になりました。

教授:「あの、普通の人との差というのは、思っている以上に相当ありますからね!

私:「相当・・・ですか・・・。」


教授:「はい、相当あります。
普通の人と比較して、あなたが癌になる確率は極めて高いですから!!」


かなり念押しされた言い方でした・・・(汗)
教授の真剣な強い眼差しに少しビビリました。。。

教授:「まぁ、今は肝機能は良好ですから、この調子を保って下されば良いですね。」

私:「はい、わかりました。」


教授:「これからも今まで通りフォロー致します。また半年後になりますが来て下さい。」


私:「はい、宜しくお願い致します。ありがとうございました。」







新しい癌か・・・。

一般的に、5年経過後にできた癌は、再発ではなく新しい癌と見なされると言われているな。。。
そういう事を言っているのか???

いや、違うな・・・。
普通の人との差は相当ある・・・と言った教授の目・・・、あれは忘れてはいけないな。。。



でも、喜んでいいかな?

今だけは・・・、喜んでいいんだよな???



前の癌はもう再発しないっ!

前の癌は完全に消えたっ!!

前の癌は克服したんだっ!!!


一般的にも治療が難しいと言われている肝細胞癌。

しかもStageV。 再発する確率は極めて高いと言われた進行癌。


俺はコイツを克服したんだっ!!

克服してみせたんだっ!!!



新しい癌???そんなものは、なってから考えればイイだろう・・・。





一応・・・、とりあえずだけど・・・、
肝細胞癌StageVを克服した!!!












ありがとうございます。

私に関わって頂いた全ての人達に感謝しております。







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