DS-12 一年生存 【 1年経過 】 − 2006.02 中旬 − 肝細胞癌摘出手術から、一年が経ちました。 お陰様で、この一年は再発もなく、ましてや肝機能は抜群!でした♪♪♪ まるで嘘の様に順調と言って良いぐらい順調です。 前頁で記録した肝臓・背中の重みも、CTの結果、何ともありませんでした。 自覚症状があったのに、何でもない・・・。 そりゃ、何でも無いに越した事は無いのですが、自分の中の「?」は消えません。 一体、何だったのだろうか??? 「再発の可能性が極めて高いですよ!」と医師から言われている事から、 変に構えてしまっているのではないのだろうか??? いや、でも、この背中の重みは、気のせいではないのです・・・。 主治医の診断は、「あとは、整形外科に見てもらうか?もしかして変にヒネったのでは?」 という事で、それしか言いようがありませんでした。。。 確かにCT検査・血液検査で問題なければ、その診断は正しいでしょう。 重い・・・という症状があっても、決して激痛!では無いので、そのまま放置でもイイかぁ。。。 という感じで様子をみることにしました。 数日後、久しぶりにネットをして、このサイトの掲示板をチェックすると 「最近、油っこいものばかり食べていませんか?」 ・・・と、常連様達からの書き込みがありました。 「嗚呼、、、そうか・・・! それだよ、それっ!!」 情けない話、最近、調子に乗ってラーメンばかり食べていたのでした・・・(^^; 私は、手術して、胆嚢がありません! だからなのです! 胆嚢を摘出した人は、脂モノを多くとると、体調がすぐれない状態になる・・・と 以前、胆石で胆嚢摘出手術を受けた会社の先輩が主治医から言われていたそうです。 このサイトにレスをくれた常連様達のご意見・アドバイスは、 私にとって、非常に有り難いレスなのでした♪ 自分の中の「?」も、これでスッキリしました! 私の主治医は、かなり忙しい方で、彼がかかえる患者はもの凄い数なのです。 私は、彼の多くの患者の中の一人にしか過ぎません・・・。 胆嚢が無い私が、脂分を多く摂取している事で、体調を悪くした・・・という事を判断する方が、 B型肝炎が悪化した、或いは、癌の再発を見つける等という事より、 きっと困難な事なのかもしれません!(笑) 手術後、一年生存してみて、すっかり健康な体になっています。 肝細胞癌 Stage Vの一年後の生存率は 80%、これは、難なくクリアーできました。 私の次の目標は、3年生存(今から2年後)の58%を達成する事です。 今の健康状態を踏まえれば、これも難なくクリアーできそうな気がします。 それをクリアーすると、5年生存(今から4年後)の40%という目標にブチ当たります!(汗) さすがに50%を切るとキツイものがありますが、 でも、考えてみたら50%を切った時点で「生きるか?死ぬか?」二つに一つという見解に なろうかと思います。 「生きるか?死ぬか?」なんて事は、別に癌ではなくても、普通に生活していても 有りえる事なので、あまりこの生存率を神経質に考えなくてもいいのかなぁ。。。 なんて思ったりしています。 こんな事を言ってしまったら、目標もへったくれも無いですね!(笑) 「楽しく生きれれば、それで良い!」 そんな感じで毎日を過ごそうと・・・、それが一番幸せなんじゃないかな?と思います♪ そんなこんなで楽観的な私は、72kgまで落とした体重が、75kgを超えてしまったのが、 今の大きな悩みだったりしています・・・(汗) 何とかせねばっ!! (−−; 【 絶好調なのです・・・ 】 − 2006.03 中旬 − 絶好調なのです。 毎月、病院で行う検査の結果も異常は認められす、逆に健康になっています。 自分でも本当なのだろうか?と思うぐらいです。 主治医も「このまま行ってくれたらいいですね。」と、その良好さに驚いている程で、 現在ウルソという肝臓の調子を整える薬を服用していますが、 それもいらないのでは?と言われる程でした。 しかし、薬をやめてしまうと、何の治療も無い状況になり、気分的に飲んでおいた方が 気が落ち着くという事もあり、飲み続けさせてくれと、私から逆にお願いしたぐらいです。 かなり絶好調すぎて、「もしかしたら治ったんじゃない?」なんて勘違いする程なのです。。。 癌は一般的に術後 5年間再発しなければ、ほぼ完治?だろう・・・と言われています。 でも、冷静に考えてみたら、まだ1年しか経っていないわけですし、 来年(術後2年目)、再来年(術後3年目)で再発する可能性なんて高いわけなのです・・・。(汗) 再発にも色んなパターンがあって、そのパターンによって治療方針も変わり、 また生存率も変わるという点があります。 一応、考えられる範囲でまとめてみると・・・ パターン1 ; 再発した腫瘍が門脈・肝動脈(肝臓にある太い血管)の近くになければ、 針を刺して癌を焼き殺す方法「ラジオ波焼却法」で癌を撃退できる。 パターン2 ; 針が刺せない場所に腫瘍ができたた場合、腹を斬って癌を取り除く。 パターン3 ; 手術ができない場所に腫瘍ができた場合、カテーテルにて抗癌剤を 肝腫瘍にブチ込み塞栓(フタをする)。 パターン1の場合は、私が苦手とする肝生検のパワーアップバージョン!(汗) 針を刺した上で熱を加え、腫瘍を焼き殺すものですから、痛くない筈がない!(大汗) でも、痛いのは、針が肝臓に到達するまでの一瞬ですし、それさえ堪えきれたら、 あとは楽なのでしょう。。。 パターン2の場合は、癌を除去し元から絶つ!わけですから生存率が上がると言われています。 ただ、術後がかなりハード・・・(汗) 前回の手術では、術後の麻酔が合わなかった事もあり かなり苦しみました。できれば、あの苦しみは二度としたくない・・・。 パターン3の場合は、どうする事もできないので、とりあえず延命処置という事になるでしょう。 生存率は一気に低下します。。。 以上、ざっとですが、考えられるパターンを列記してみました。 しかし、困った事に再発する腫瘍が1つとは限りません。 一気に3つ、4つの腫瘍ができる可能性もあり、そうなると、パターンは無限大・・・(汗) この腫瘍は、パターン1で撃退できるけど、こちらの腫瘍はパターン3でしか対処できない・・・ という事もありえるわけです。 更に恐ろしい事を考えると、再発して何らかの処置をし、無事に生き抜いたとしても、 再再発という可能性もあります・・・。(汗) また、それを何とか乗り越えても、再再再発・・・だなんて事も大いにありえるわけです。。。 一体、何回腹を斬ればいいんだ!(−−; なんて事にもなるかもしれません。 ・・・とまぁ、こんな事を色々と考えていても仕方が無いので、考えないようにします。(笑) 「再発」するという事は、現在絶好調で健康体な私から考えてみると、今まで以上に 益々GAPを感じるものとなっています。。。 再発しても、冷静に受け止められる心構えだけは必要だなぁ・・・と考えています。 知り合いの親族が胃癌で術後5年間再発しませんでした。 しかし、6年目に再発し、お亡くなりになりました。 5年目の最後の方から通院をやめられていたそうです。 このような例を見ても、やはり癌は一生モノなんだ・・・と感じずにはいられないのです。 交通事故・天災による事故等で死なない限り、 私にトドメを刺すのは間違いなく、この「肝細胞癌」であるのだろう ・・・と、つくづく思うのでした。 【 病んでます・・・ 】 − 2006.04 中旬 − 病んでいる・・・。 体ではなく、精神的に少しばかり病んでいます・・・(−−; 今月の血液検査結果も異常ナシ!医者も驚くぐらいの素晴らしい結果でした。 肝機能は勿論のこと、血糖値、中性脂肪、尿酸値・・・とあらゆる数値が全くの正常値! 血液検査上では、完璧な健康体でした。 主治医C:「今回も全くと言って良いくらい素晴らしい結果ですね。」 私:「あ、そうですか!ありがとうございます。」 主治医C:「ここまで調子が良いとねぇ〜・・・、月一回の検診ではなく、 これからは3ヶ月に一回にしてみても良いんではないかなぁ〜?」 私:「えっ?、3ヶ月に一回ですか?」 驚きました。普通なら喜ぶべき事なのでしょうが、本当にそれで大丈夫だろうか???と もの凄く不安になりました。。。 変に顔色が変わった私を見て主治医が何かを察したのか、 主治医C:「あ、いや、別にいいんですよ、今まで通り毎月血液検査をされても・・・」 考え込む私・・・。 ・・・少し沈黙した状態になりました・・・ 私:「あの、先生ね・・・、私は2年間通院をサボって癌になったのですよ、 ですからある意味、今までの反省も込めて最低限、毎月診察しなければならない! ・・・と考えております。」<キッパリ! 主治医C:「あ、そうですね、、、(苦笑)、まぁ、まだ手術してから一年しか経っていませんしね・・・・」 正直、「なんつぅ〜〜〜診察するんだ!」(怒) と感じました。 少しばかり状態が良いからと言って、この病気をナメてはいけません。 何て言ったって、「癌」ですから! せっかくなので、ここで癌細胞に関して私が知っている範囲で説明してみます。 <何が「せっかく」なのか意味不明ですが・・・(^^; 癌細胞の状態は「分化型」というものに分けられます。 癌と言っても、すべて同じものではなく、癌細胞の状態によって予後は大きく変わります。 分化型には、未分化型・低分化型・中分化型・高分化型と別けて見ることができます。 正常な細胞に近いものは「高分化型」と言われ、予後も再発の確率は低いと 一般的に言われています。(勿論、その人の病状によって変わりますが・・・。) 予後が良いとされるものから順番に並べてみると、 高分化>中分化>低分化>未分化 となります。 と言いつつも、一年前に取った自分の癌細胞の分化は一体何だったのか?という事を 全く聞かされていない事に気がつき、前々回の診察時に聞いてみたところ、 (主治医、外科の担当医が記録した一年前のカルテを見ながら・・・) 主治医C:「う〜ん、高分化ではないですねぇ、かと言って未分化・低分化でもないです。 高分化と低分化の間、中間ぐらいでしょうかね?」 ・・・って、それって、中分化って事でしょ???(汗) 正式には(医師の見解の中では)中分化っていう定義は無いのかぁ〜? まぁ、いずれにせよ、微妙な位置で何とも言えないし、高分化ではなかったので 安心もしていられないってところでしょうか。。。 まぁ、別にいいや・・・。。。 ・・・と、かなり話が脱線してしまい、修復不可能になりました。(汗) 出だしに書いた「精神的に少しばかり病んでます・・・」という話は次にしたいと思います。(^^; |
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