DS-19  二年生存


【 2年経過 】 − 2007.02 中旬 −

癌細胞を除去してから2年が経過しました。
術後から肝機能の数値の変動は多少あったにせよ、怖れている癌の再発は皆無であり、
無事に2年間を生きてきました。
サイトを開いてから、1年数ヶ月余りが経ちましたが、私と同じくB型肝炎から肝細胞癌になった

数名の方から掲示板に幾度かレスを頂きました。
そしてネットを通じて同じ病状であった方の存在を知る事ができました。
中には、残念ながら再発してしまい現在再び闘っている方もいらっしゃいます。
癌の再発のタイミングは、人によって予後がケースbyケースですが、再発された方の症状としては、

癌の再発の仕方が多発(一気に3〜4個以上の腫瘍の発生が確認)されたという事で
医師からは
「B型肝炎からの肝細胞癌の再発パターンは、多発しやすい傾向にある。」
言われたとの事でした。
この様な再発パターンに関しては、私が読みふけったどの書籍にも書いていない事であり、
勿論、私の主治医からもその様な傾向がある事は一切聞いていません。
もしかしたら、健康状態が良好である私に、「再発した場合、多発化する傾向にあるという事は
不安材料を植えつけるだけであって、わざわざ言わない様にしているだけなのかもしれません。
今後再発を控える私にとって、この情報は、もの凄い情報となったのです。
現在健康である私の事はさて置き、身を持ってこの情報を知らせてくれた同士に対しては、
「何としても がんばって生き長らえて欲しい!」と切実に願うばかりです。

術後に医師から
「癌はStageVで再発の確率は極めて高い・・・」と告知を受けて以来、
一日たりとも再発の事は忘れた事はありませんでした。
しかしこの2年間は、極めて良好! 本来は喜ぶべきところですが、逆に健康になればなる程、
妙な不安感に駆られたりするのです。。。
切除した癌の状態からして、私は確実に再発すると思っています。
今の良好である ぬるま湯状態に浸っている私は、今後、再発した時には、
一気に奈落の底へと突き落とされる気分を味わう事になるのでしょう。。。

肉体が癌に犯されている時には、精神面で強固になり闘病していくのでしょうが、
逆に肉体面が良好な時には、精神面で多少キツくなる時があります。
再発され闘病している方からすれば、かなり贅沢な悩みなのかもしれません。
しかし、それだけ
癌という病は、私の心に大きな傷跡を残した・・・いう事なのです。
癌患者が精神と肉体のバランスを保っていくという事は難しいものだ・・・とつくづく感じています。

・・・とは言っても、考えてみたら術後からまだ2年しか経過していないのですよね!?(^^;
これからが正念場を迎えるのかもしれません。。。






【 エンテカビルの効果 】 − 2007.03 上旬 −

エンテカビル(商品名:バラクルード)を2週間飲み続け、昨日、診察を受けてきました。
肝機能の数値は、AST(GOT):28、ALT(GPT):37。
完全に正常値となりました。
ウィルス量に関しては、その日に測定できませんので、次回の診察時に結果を聞く事になりますが、
肝機能の数値同様にウィルス量も減っていると思います。
さすが新薬エンテカビル


飲む前は、「一生飲み続けなければならないのかぁ・・・」等と躊躇していましたが、
その絶大なる効果に、飲んで良かった!と思っています。(^^)
コイツを飲み続ける事によって、耐性ができない限りは肝機能の数値は
正常値をキープできるものと実感しています♪
正常値をキープし続ける、いわゆる少しでも肝臓を荒れさせない状態に保つという事は、
F3である私の肝臓を肝硬変に移行させない事に繋がるという点で、
エンテカビルを服用し続ける事は、非常に重要な治療だと考えています。

耐性というのは、簡単に言うと、ウィルスがその薬に慣れてしまい、
薬自体が効かなくなるという事です。
エンテカビルが認可される前の特効薬であったラミブジンは、耐性ができやすい場合があり、

耐性ができてしまった場合、他の薬との併用で対処されていましたが、
エンテカビルは、ラミブジンほど耐性ができにくいと言われています。
但し、この点に関しては、現時点での事です。
歴史的に見ても、ウィルスというものは、薬に打ち勝ち、生き延びようとするのが常なのです。
しかし、エンテカビルに耐性ができたとしても、また更にエンテカビル以上の効果を持つ新薬が
開発されると思いますので何の心配もしていません。
いつまでたってもウィルスとの「イタチごっこ」となりますが、
耐性ができたとしたら、その時にまた考えればいいことなのです♪

新薬は認可が下りてから1年間は、2週間分の薬の量しか処方できない決まりになっています。
ですので、面倒ですが、エンテカビルの認可が下りた10月頃までは、2週間毎薬を取りに
行かねばならないのです。<非常に面倒です。。。
考えてみたら、もし、エンテカビルに耐性ができ、新薬が開発され、その薬に切り替える事と
なったとしても、また2週間おきに薬を取りに行かねばならない・・・
という事になるのでしょうね。(−−;
2週毎の通院で経過観察しながらの服用であれば、まだ納得もできるでしょう。
しかし、診察は1ヶ月おき。 薬のみを貰う為だけに、2週毎病院に足を運ぶ事は、
私も病院側も非常に効率が悪すぎだと思います。
ささいな事かもしれませんが、こういった事も国に改善してもらいたいものです。


何はともあれ、『うっかり服用を忘れてしまえば、肝炎が悪化してしまう・・・というデメリットより、

『服用し続ければ、絶大なる効果を得られる!!!』
・・とポジティブに考えるべきでした。
もう少し早くこの発想をする事でき、認可後、エンテカビルをすぐに服用しておけば、
肝機能の数値上昇でウダウダ悩まなくても良かったのかもしれません。。。(^^;






【 B肝な人達 】 − 2007.04 上旬 −


B型肝炎サイト「HBVと共同生活」(みちるさん)主催のオフ会が、3/31(土)にあり、
参加しました♪
CPSPでの活動や、集まり等、いわゆる癌関係のオフ会には、頻繁に顔を出していましたが、
B型肝炎のオフ会は始めてでした。
名古屋から
ニコさんも参加され、非常に盛り上がりました♪(^^)
参加者は、みちるさん、ハギさん、ニコさん(+お子さんお二人)、なささん、オジーさん、
にゅうさん、美雨さん、yukaさん、私の計11名です。

さすがに肝炎のオフですので、禁酒です!(笑)
13:00より、ソフトドリンク&お茶で、お食事会となりました。
みなさん、気さくな方達ばかり!
あっという間の3時間で、とても楽しい時間を過ごすことができました。
ありがとうございました♪(^^)


私は、B型肝炎から肝細胞癌に移行した人間ですが、
今回のオフに参加された方の中で、私とは別の道を進まれて生死の狭間をさ迷い、
闘ってこられたハギさんという方がいらっしゃいました。
元お笑いタレントさんなのですが、B型肝炎を患い、気づいた時にはすでに末期の肝硬変・・・。
渡米され、肝臓と腎臓移植をされ、約6年余り生存されています。
(詳しくはハギさんのサイトをご覧下さい。→
肝臓日記」)
お話を聞くと、移植しても症例として生存率は、1〜2年程度だろう・・・と言われていたらしいのですが、
そんな話はぶっ飛ばすかの如く、元気になられています!
<感服致します。m(_ _)m

現在治療中のB型肝炎患者からすると、ハギさんの様に、移植する程の肝硬変(末期)になる人、
または、私みたいに、いきなり肝細胞癌になる人というのは、最悪なパターンです。。。(^^;
『こんな風にならないでね!(笑)・・・と反面教師的でも良いので
肝炎患者は、しっかりと治療し、難を逃れて欲しい・・・と願います。
B型肝炎自体は、そんなに恐ろしい病ではありません。
恐ろしいのは、その先にある肝硬変&肝細胞癌なのです。。。
それらを回避するには、やはり定期的な検診が必須となるのです!

名古屋から来られたニコさんは、CPSPのスタッフでもあるので、B肝オフが終ったその日の夜に
シュウさんをはじめとするCPSPのスタッフ数名とオフを行いました。
勿論、私も連続参加しました♪
この日は、一粒で2度おいしい!・・・というか、オフのハシゴ???
これは初めての経験です!(笑)
ハードでしたが、とても楽しい一日でした♪♪♪


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