DS-02 暗闇の中で 【 地獄の特訓 】 − 2005.02 上旬 − まだ寝れない・・・。 時刻は多分、2時〜3時ぐらいの間だと思います。 痛みはピーク時より緩和したようです。。。 でも、動くと痛い・・・。 二日間、自力で起きることはできませんでした。 少しはリハビリをしないと、いつまでたっても起き上がる事ができないだろう・・・。 そう思い、起き上がってみることにしました。 健康の時は、全く意識すらしませんでしたが、起き上がる時はかなり腹筋を使っている という事がわかりました。 寝ている状態から、ベットの上で座る状態に起き上がるまでがかなり辛い・・・というか、 痛いのです!激痛とはこの事です。(汗) 起き上がる・・・。ただそれだけの何気ない行為に、かなりの時間を要するのでした・・・。 最初は、座るまでに15分ぐらいかかりました。 そしてベットの脇に立ち上がる事にチャレンジしました。 ここで、改めて体から出ている管、右わき腹とチンチンの所から出ている計2本を確認したのです。 <気づくの遅いですよね・・・。(笑) 今まで痛くて寝ていたので、管の存在なんて気にもしていなかったのでした・・・。 (引っ掛けない様に立ち上がってみる・・・) 「うぉぉぉぉおおお〜、気持ち悪い!」 慌てて左手で腹を押さえました! 何だか内臓(胃と腸)が傷口を突き破って出てくる様な気がしたのです!(汗) 立ち上がって一呼吸おいてから、今度は、寝てみる事にしました。 しかし、寝る方がもっと大変でした。腹筋をかなり使うのです・・・。 最初はベットに寝たというか、倒れた・・・という方が正解でしょう。。。 かなりの激痛でした。 寝ている状態→座る→立ち上がる→座る→寝る この一連の動作を1セットとし、練習してみる事にしました。 最初の1セット目はかなり時間がかかりました。多分、30分はかかった事でしょう・・・。 2セット、3セットと繰り返していくうちに、時間はかからなくなってきました。 正確に数えていませんでしたが、7セットぐらいはやったと思います。 暗闇の中で地獄の特訓といった感じでした・・・。 外が明るくなってきたので、寝ることにしました。 【 術後三日目 】 − 2005.02 上旬 − 6時、起床の時間がきました。 ・・・眠い・・・。 そりゃ、そうだ・・・。明け方に寝たのですから・・・。(汗) 朝の検温が終わったので、立ち上がってみる事にしました。 「あれ?すんなり立てるゾ!」(笑) 確かに、腹が痛いは変わりないのですが、すんなり立てる!! 夜中の特訓の成果だな、こりゃ! 点滴棒を掴み、廊下に出て歩いてみました・・・。 看護師A:「あれ?どうしたんですか!?あんなに苦しんでいたのに!」 私:「ありがとうございます!お陰様で良くなりました♪」 看護師A:「凄いですね!!急に良くなった・・・。」 私:「いやぁ、歩けて凄く嬉しいです!」(笑) 柄にもなく、目がウルウルきていました。。。 確かに嬉しかった・・・、滅茶苦茶、嬉しかったのでした! 二日間、何もできず、もがき苦しんでいただけに、自力で歩けることがこんなに素晴らしいものか! ・・・と、実感しました。 看護師さんも目がウルんでいました。。。 健康というものは本当に尊いものであると、この時程身にしみて感じた事はありません! この日から暇さえあれば、点滴棒と共に廊下に出てガンガン歩きました。 夜はベットからの立ち上がりの特訓を継続する事にしました。 やるとさすがに腹はまだ痛いです・・・。 しかし、痛みを我慢して特訓した分、次の日の朝は劇的に歩ける様になるのです! 山は越えました! 自分でも、みるみるうちに回復するさまが手に取るように分かったのです。 廊下を歩行中、私の背中の麻酔を抜いた医師と出くわしました。 担当医C:「あ、良かった、もう歩けるのですね!」 私:「ええ、もう大丈夫です!」 担当医C:「いやぁ〜、一時はどうなるかと思いましたよ! いやぁ〜、良かった、良かった! ほんとう〜〜に、良かったっっ!!!」 医師は、ホッ・・・と胸を撫で下ろすかの様にもの凄く安心して言ってきたのです。 私:「ありがとうございます。お陰様で・・・」<ペコリ いや、でも、何もそこまで、喜ばなくても・・・(汗) 自分としては、「あ、大丈夫ですね♪(こうなると分かっていましたよ!)あはは〜♪」 ・・・と、医師としてこのぐらいの余裕をかまして欲しかったなぁ・・・。。。 「・・・良かった・・・、ほんとう〜〜に、良かった!」と、言われると、 何だか一か八かで、背中の麻酔を抜いたという感じがしてならないのです・・・。(−−; まぁ、でも、良くなったからのだから感謝しなくちゃね!(笑) |
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