DS-30  サバイバーとして


【 サバイバーとして生きる 】 − 2008.09 中旬 −

2005年2月、癌を摘出してからサバイバーとして生きています。
サバイバー(SURVIVOR)を直訳すると「生存者」という意味ですが、
アメリカでは「癌を克服した人」、或いは「現在も癌と闘っている人」を指します。

私は「癌患者」という呼ばれ方より、この「サバイバー」という呼ばれ方の方が気に入っています。
(まぁ、癌患者という呼ばれ方を気に入っている人はいませんけどね・・・(^^;)

一般的に、「癌は5年過ぎたら大丈夫だ。」と良く耳にしますが、
それも人によりけり、癌ができた部位によりけり、状況によりけり・・・と何とも言えず、
真相は定かではないものの、「とりあえず5年」というのが殆どのサバイバー達の目標となっています。

私の場合は、あと2年弱・・・。
でも5年経ったからといって問題がなくなるわけではありません。
私の体に癌を作り出したB型肝炎が完治しない限り肝細胞癌ができる確率は低くありません。
私の場合、B型肝炎は完治不能なことから、私は一生気を抜くことができません・・・。
注)B型肝炎のみで適切な治療を行っている人は問題はありません。癌まで行ってしまった場合、話は別問題という事です。

これからもサバイバーとして生きていく証として、
また、今後起こり得るであろう苦難を乗り越える気合入れとして、
自分専用の特別なリングを作りました。
 (リングは姫路のシルバー職人さんに作ってもらいました。)

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明日はいよいよリレー・フォー・ライフJAPAN 2008 in 新横浜が開催します!
今年よりRFLは各地で行われ、今後も毎年継続的に開催されていくものと思います。
とりあえずでも5年を目標とするサバイバーにとって、1年、1年の積み重ねは非常に重く、
無事1年生き長らえてのリレー・フォー・ライフ参加は、とても喜ばしいことなのです。

これまで癌で亡くなった友人達を追悼し、支えになってくれた周りの人達への感謝の気持ちを抱き、
生きていくという意味を新横浜の地で考えたいと思います。

そしてHCC SURVIVORリングをハメて颯爽と歩いてやります♪(笑)






【 リレー・フォー・ライフ JAPAN 2008 in 新横浜 】 − 2008.09 中旬 −

2008年9月14日〜15日、新横浜にてリレー・フォー・ライフが開催されました。
私は実行委員としてホームページ作成・管理を担当しています。
先程、RFL新横浜のHPに報告ページとして当時の模様をUPしましたのでご覧下さい♪

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RFLを終えて、かなり疲れました・・・、、、でも充実感いっぱいです!
心地よい疲れです♪(^^)
関係者全ての方達に感謝します。m(_ _)m


現在、TEAM MOMOでの報告ページも作成中です♪
次回、この下↓にUPしますね! しばらくお待ち下さ〜〜〜い。(^^)/






【 TEAM MOMO2008 】 − 2008.09 中旬 −

2008年のリレー・フォー・ライフにてTEAM MOMOは大暴れしました!(笑)
記録ページを作りましたのでご覧下さい。(^^)/

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RFLに携わる全ての人達に感謝申し上げます。m(_ _)m

TEAM MOMO新横浜&芦屋のメンバーのみなさん、お疲れ様でした。m(_ _)m
そしてありがとう!






【 追悼の意味 】 − 2008.09 下旬 −

新横浜のリレー・フォー・ライフが終了して興奮冷めやらぬ中、
日経新聞にRFL新横浜の記事が掲載されました。
嬉しいことに、TEAM MOMOが行進している写真で掲載されているのです!(≧∇≦)b

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しかし、チームテントで記者さんから取材を受けた私は、持ち前の?ボキャブラリー不足で
あまり気の利いたコメントができませんでした。(^^;

新聞記者さん:「ファルモさんがRFLに参加するって、どんな意味がありますか?」
私:「う〜〜〜ん、そうですね〜、、、MOMOさんの追悼ですね!!!」
新聞記者さん:「それはMOMOさんの気持ちを繋いで行くという事ですか???」
私:「う〜〜ん、、、そう言うと綺麗ごとになりますが・・・、私には『追悼!ですね。。。」

や、ヤバイ・・・、全然上手い事答えれていない・・・(^^;

・・・とまぁ、ホン・・・トに取材慣れしていないのか?いや頭の回転が悪いのでしょう、
全く上手い言葉を出す事ができず、取材向きの人間ではない事が判明しました。(^^;

新聞記者さんが言われた様に一般的にはMOMOさんの気持ちを繋いでいく』も
多分正解なのでしょう!想いは人それぞれですし。。。
でも、わたし的にはそのコメントが何だかシックリ来なく、非常に違和感があったので、
記者さんのコメントに合わせる事なく否定してしまいました。(^^; 
スミマセン。。。

昨年のRFL芦屋より、MOMOさんの追悼と言ってきましたが、
追悼とはどの様なものなのか?を自分なりに整理して考えてみました。
私が言っているMOMOさんに対する『追悼という言葉をベタに言うならば、
それは『恩返し』・・・という言葉がシックリとくるのかもしれません。

MOMOさんとは一年半のお付き合いでした。 たったの一年半でした・・・。
でも、私が今まで生きてきた中で、MOMOさんは一番の親友となりました。
MOMOさんも亡くなられる前に相方さんへ
「ファルモっちは私の親友だ!」
そう言ってくれていました。

私は36歳の時に肝細胞癌に罹り、病理検査の結果はSTAGEVと宣告されました。
医師からは
「再発の確率は極めて高いです!」と言われ落ち込んでいました。
自分なりにイロイロと調べてみると、再発したら最悪なケースが多く、
再発の仕方いかんでは「人生もう終わりです・・・」という状態に陥るケースが多い事を知りました。

本などの事例を読んでも希望が見えるコメントは一切書かれていません。
私は性格上、鬱にはならないにせよ、毎日再発の事ばかり考えていました。
そういったどん底の精神状態の時にMOMOさんと出会いました。
RFL絡みで仕事を一緒にやってきて、本当に彼女からイロイロなものを学ばせてもらいました。
学ぶという言葉は適切ではないかもしれませんが、彼女の生き方を見て私は変わりました。

MOMOさんはRFLを日本でも開催したく本当に一生懸命活動されました。
人が死を意識して「最後に何かをやり遂げたい!」という姿勢をそばで見ていて
私は壮絶感すら感じました。真に強い人間というのを目の当たりにしたのでした。。。
私がフラッグにしたMOMOさんのブログの最後の言葉、正にあれは彼女の強さの証です。
あれは本当に強い人間ではないとできない事ですから。。。

また、彼女の方が私より重症、死というものに近い筈なのに、私を勇気付けてくれたりもしました。
同じ歳のサバイバーだからイロイロと分かり合えたのでしょう。
彼女と話しているだけで元気を貰っている感じがしました。。。
「再発するかも・・・?」とウダウダ悩んでいる己の気弱さが本当に恥ずかしくなりました。

棺桶に片足を突っ込んでいる状態で「死」を覚悟をしていた私が
「生」に対してもう一度見つめ直せたのは、まぎれも無くMOMOさんのお陰なのです。


術後から3年が経過し、毎月行っている診察でも
「極めて順調です!」と医師から言われています。
これは医師も予想しなかった状態なのだと思います。
医学的には、毎日服用しているバラクルード(B型肝炎の薬)が効いている事が
肝機能を良好な状態に保てている一番の理由となるわけですが、それは肉体面の事。
もう一方では、MOMOさんから貰った元気(精神的な面)が何よりも効いているのだと感じています。

手術が終った直後、再発の確率が高いと言われたあのどん底の時期に勇気付けられた事、
あの時のMOMOさんとの活動がなかったら、きっと私は精神的に負けていた事でしょう。。。
とっくに再発もしていた事でしょう。。。
こういった精神面での治療は医学的にシッカリとした確証はないにせよ、
患者にとって病気を克服する上でとても重要である事は確かなのです!
MOMOさんとの出会いで、癌と闘っていく為の精神面からくる治療が上手く作用できたのだと
自分なりに考えています。
術後から3年経ちましたが、これが5年経ったときには、MOMOさんへの感謝の念が
益々強くなるのだと思います。

RFLに参加される人達が抱く想いは、人によってその内容・形は様々だと思います。
私の場合、RFLに参加する本心は、スローガン的な「癌撲滅」でもなんでもなく
親友に対する追悼・恩返しなのです。
なので、MOMOさんがやりたかったリレー・フォー・ライフ、
MOMOさんが命を張って最後にがんばったリレー・フォー・ライフ
「TEAM MOMO」としてMOMOさんを追悼し続ける事は、
親友の私から彼女に対する最大の恩返しとなるのです。

今回のRFL新横浜を終えて、TEAM MOMOはどんどん良いチームになっていると実感しています。
リアルでMOMOさんと出会った事が無い方でも、MOMOさんの生き方に共感され
チームに参加される方が増えているのです。
お世辞でも何でもなく、皆さん素晴らしい方達ばかりです!
TEAM MOMOのメンバー皆さんは、きっとMOMOさんが紹介してくれた人なのでしょう!
私は、素晴らしい仲間達と共に今後もTEAM MOMOでリレー・フォー・ライフに参加し続けます!
そして毎年、毎年、MOMOさんに、そして仲間達に感謝したいと思います。


いつか私が死んで、あの世でMOMOさんに会ったとしたならば、
「どうよ?リレー・フォー・ライフ、楽しかっただろ?」と最初に言ってあげたい。







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