DS-31  ポジティブ


【 黄色いライブ 】 − 2008.11 上旬 −

音楽って本当にイイですね!(≧∇≦)b
TEAM MOMOの一員である松尾貴臣さん
実はわたくし、結構ライブに足を運んだりしています♪(^^)
現在、松尾さんは1stアルバム『ハッピーソングス』の全国ツアー真っ最中です♪
NEO社会派シンガーソングライターとして、他のプロミュージシャンと一線を引いているというか、
異色というか、方向性が違うというか・・・、
そういったポリシーで音楽活動をされている松尾さんを私は素敵に思っています♪(^^)
MOMOさんとの出会いからできた『きみに読む物語』は、勿論ブッチギリに最高なのですが
他にもかなりイイ曲がいっぱいあるんです!(≧∇≦)b
11月9日(日)、西千葉にあるWoodhouse cafeでライブがあったので行ってきました〜♪
ココ、Woodhouse cafeでの松尾さんのライブは、今や私にとって癒しの空間となっています!(^^)
イイ感じの写真がいっぱい撮れましたのでご覧下さい♪

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ちなみに、現時点で私が今まで行ったプロのミュージシャンのライブです。
【 ↓行った順↓ 】
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郷ひろみ (1回)
Prince (2回)
GUNS N' ROSES (1回)
The Rolling Stones (1回)
Judas Priest (1回)
IRON MAIDEN (3回)
松尾貴臣 (7回)
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郷ひろみ・・・って感じですけど、コレは中学生の時にチケットを貰ったので行きました。(笑)
その後、自分で金を払って行ったライブは殆ど洋楽ばかり・・・てか、殆どHEAVY?(爆)

話を戻しますが、今回のライブで演奏した『きみに読む物語』で珍しく泣いてしまいました。(^^;
今まで、ライブでオイオイと泣いていたはるっち☆よこよこ☆さんらを横目に、
ウルっときた事があったものの、私は決して人前では泣きませんでした。
でも、今回のライブで不覚?にも涙が溢れ出てきたのです。。。
亡き親友とこの曲に対する想いが、きっと以前より強くなっているのでしょう。。。

まぁ、私の涙なんてど〜でも良い話なのですが、
ライブが終り松尾さんと雑談している中、衝撃的な事実が判明したのです!!!
ナント!『きみに読む物語』、MOMOさんが生前に聴いていたのでした! Σ( ̄□ ̄lll)
曲の発売は、MOMOさんが亡くなられた後なので、てっきり聴いていないと思い込んでいました。
デモの段階ですが、松尾さんはMOMOさんが所属していた患者会の方に曲を送り
その方がMOMOさんに曲を届けていたとの事で、MOMOさん本人もお友達に
「私の曲が出来たんだぁ〜(≧∇≦)b」と喜んで話していたそうです。。。
相方さんと電話して事実確認をしたところ、

「う〜ん、そうだなぁ〜、デモテープだけど聴いていたよ。」
との事! Σ( ̄□ ̄lll)
・・・知らなかった。。。
今まで『きみに読む物語を聴く度に、常々
「MOMOさんに聴かせてあげたかったなぁ〜。」
思っていたので、この事は私にとってかなり衝撃的な事実だったのです!
松尾さんは
「MOMOさんのブログの最後の日記と歌詞がリンクするんですよ!」
と言われとても驚いていました。

そっかぁ〜、亡くなる前に聴いていたんだなぁ・・・。
帰りの車中、黄色いCDを聴きながら、私はとてもハッピーな気分になりました。。。






【 言葉 】 − 2008.11 中旬 −

最近、常々ポジティブ(前向き)に生きるという事は凄く良い事なのだと実感しています。
人生で成功をおさめている殆どの人に共通する点として、
その生き方・考え方がとてもポジティブであるという事がわかりました。
スポーツ選手にしても、経済界で名を残している人も、逆境をチャンスと見なし
ネガティブからポジティブへ発想を転換する事により成功をおさめているのです。

人は生きている上で様々な困難にぶつかります。
それは病気の事のみではなく、自分がやる事成す事、生きていく上で全てのことに対してです。
如何なる苦境に立たされようとも、人はポジティブに考えることで逆境を乗り越える力を
発揮できるものだと自分なりに確信しています。

・・・とは言うものの、実際困難な場面に直面しネガな状態にドップリと浸かってしまった場合、
直ぐに発想をポジティブに転換するのは言うほど簡単ではありません。。。
その様な場合、自分自身を奮い立たせる「何か」を持っていると
ネガティブからポジティブに転換できるキッカケを作り出す事ができます。
それは言葉でも音楽でもいい、自分自身にあったものであれば何だって構わないのです。

私は癌という病と付き合っていく上で、常に自分自身をポジティブにさせる『言葉』を持っています。
精神的に辛くなった時にこの言葉によってポジティブになれるのです。
その言葉は、最近このサイト上で書き記していますが、
日本語だとかなりベタベタな意味ですので、あえて英文に直しています。
(英語は苦手なんで、英語ペラペラの☆よこよこ☆さん監修のもと作りました〜(^^;)
その言葉とは・・・



直訳すると「癌死に対して恐怖はない」となりますが、
もっと砕けて言うならば
「癌で死ぬことなんか怖くないのさ」・・・です。

自分でも実感しているのですが、私は少し考え方がおかしな奴です・・・。(^^;
一般的には「癌になんかに負けるか!」とか、「癌を克服するぞ!」といった様な言葉が
病気である自分自身のモチベーションを高める妥当な言葉となるわけですが、、
私には何らグッとくるものはなく、この様に少しヒネクレた言葉の方がシックリとくるのです。
もしかしたら癌になった自分を客観的に見て楽しんでいるのかもしれない・・・。
多分その方が楽にいられるから・・・という事もあるのでしょうね。(笑)

今までこのHPで前向きな様なことを述べてきましたが、
実は本心ではそこまで前向きになれない時期もありました。
癌摘出直後の病理検査の告知は、それまでの私の人生において一番の衝撃でした。
自分では3年以内に再発して死ぬんだろう・・・と予想していました。
それはいろいろと調べて肝細胞癌の再発の仕方がエゲツないという事を知ったからです。
咳き込んだりして腹の傷が痛む度に、幾度と無く再発と死の事が頭をよぎりました。
10年後、20年後の将来設計や老後の人生等、もはや私にとっては無関係となり、
先の事なんか考えるのをやめた時もありました。
しかし、残りわずかであっても癌になった記録を残そう・・・と、このホームページを立ち上げました。
サイトに付けた名前は『 Dark Side 』。
癌になった者が、もう戻る事なんかできない暗闇に陥った状態を意味して名付けました。
この時期は、近いうちにやってくるであろう「再発」→「死」というものを想像し、
自分自身、何とか受け入れ様と準備をしていたのかもしれません。

ホームページを立ち上げた事で多くの癌友ができ、リレー・フォー・ライフの活動を始めましたが
それと平行して亡くなっていった多くの癌友達も見てきました。
仲間達が死んでいく・・・、待った無しで逝ってしまう・・・。
自分が想像していた以上に現実は厳しく、とても非情なものでした。
神様なんて居ないと思いました。
そういった絶望の繰り返しを何度も続けてきた事、どうにもならない現実を見てきた事で、
自分の中で何かがふっ切れたのでしょう、、、
「癌で死ぬことなんか怖くないんだ・・・」と。。。

周囲からは「お前は癌になったのに凄いな、何でそんなに平然といられるんだ???」
みたいな事を良く言われましたが、平然といられたのは、私が凄いとかそういう事ではなく、
既に「死」というものを見つめていたから・・・という事なのです。
再発すれば死ぬだろう・・・という考えは、月日が経とうと今も何ら変わる事はありません。
癌摘出後は、精神面において逃げる事なんかできない自分自信との戦いの連続でした。。。

勿論、癌になって悪い事ばかりではありませんでした。
今まで味わう事ができなかった多くの出会いや感動が待っていました。
逝ってしまった癌友達から見せつけられた生き様は、言葉でなんかでは表現できない程
とても素晴らしいものでした。
死を見つめていた私にとって、『生きるとは何か?』を教えてくれたのです。
それに対する感謝の気持ちや教訓等は、私にとってかけがえの無い「宝物」となりました。
逝くまでに精一杯生きたその雄姿と、残された人達に深く刻み込んだ『想い』を目の当たりにして
私は「癌で死ぬことなんか怖くないんだ・・・」と、何度も心の底から強く感じました。

また、リレー・フォー・ライフを通じて知り合った多くの仲間達とのふれあいも素晴らしく
逆に自分は癌になって良かったのだ・・・と思う程でした。
術後から現時点(3年半以上)まで無再発で生き長らえている事実は、
死を覚悟した時期からは想像できなかった事です。
周囲の人達のお陰で3年生かされた・・・、3年以上も生かせてもらった・・・という
感謝の念でいっぱいです。
3年前は人生の中でどん底だったにも関わらず、こんなに幸せに生きられた事に対して、
今はもう「癌で死ぬことなんか怖くないんだ・・・」と、当たり前に考える様になったのです。



この言葉は、自分が癌になってこれまで経験してきた「衝撃」、「絶望」、「諦め」、「出会い」、
「別れ」、「感動」、「感謝」、「充実感」 全てひっくるめて、自分の中で出来上がった『結論』です。
それが妙に自分自身のモチベーションを上げ、変にポジティブにさせる言葉になっていきました。
ポジティブに考えるという事は、健康を維持する上で必須である事が解っています。
完全に癌を克服したわけではない、これからどこまで生きられるか解らないですが、
この言葉を大切に身に付けて生きていこうと思います。

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姫路のシルバー職人である文野さんにリングを特注しました〜♪

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「こいつ、アタマおかしいな!」と思われるかもしれませんが、
これは私がサバイバーとなってから作り上げてきた価値観であり、
これでポジティブになれるのであれば、どう思われ様と全く構わないと思っています。

闘病記としては決して適切な内容ではなかったかもしれませんが、
ありのまま、自分の想いをストレートに述べてみました。






【 一生癌患者 】 − 2008.11 下旬 −

私は1ヶ月に一度の頻度で肝炎の治療の為、通院しています。
血液検査で肝機能が正常か否か?を経過観察しているのです。
また、前回の診察から一ヶ月が経過する頃に、毎日服用しているエンテカビル(バラクルード)
ヤク切れ状態となります・・・。 なので、薬を補充する為にも通院が必要となるのです。。。
私にとってこの薬は、麻薬です!(笑) 切らすと肝機能が悪化するのですから。。。(^^;

あとは3ヶ月に一度の頻度で、肝細胞癌が再発しているか否か?のチェックとして
腹部エコーの検査を行っています。
更に半年に一度、別の角度から・・・という意味合いでCT検査も行っています。
前回、久しぶりにCT検査を行い、診察時に再発しているか否か?を確認してきました。

主治医C:「○○さん、どうぞ〜、お待たせしました。」
私:「宜しくお願いしま〜す。」
主治医C:「先週行ったCTの結果ですが、再発は確認できません。大変順調ですね!」
私:「ありがとうございます。」
主治医C:「血液検査の結果もASTが17で、ALTが24で大変良いです。
腫瘍マーカーも問題ありません。順調です!」
私:「ありがとうございます。」

癌細胞を除去してから、あと3ヶ月で弱で4年目。。。
・・・という事で、今までなかなか聞けなかった事を思い切って聞くことにしました!
怒られるかな???(^^;


私:「先生、質問があるのですが・・・、良く5年経ったら大丈夫だと言われますけど、
5年経ったら大丈夫になるんでしょうかね???」

それまで笑顔だった主治医の表情が少し怪しくなりました・・・。(汗)

主治医C:「あのね、、、良く5年生存率とか言われてますけど、
あれは5年が区切りがいいというだけの話であって、5年経ったから大丈夫という事では
無いのですよ!
胃癌の人が転移していない状態で、胃を全摘した場合は、もう胃にできる事は無いとなりますけど、
貴方の場合は、肝炎から癌を発症したという事で、癌になる確率は普通の人より高いです!
5年経ったから大丈夫という事はなく、6年目、7年目での再発だって有り得ますので
定期的に診察して下さい!」

・・・ヤハリな。(−−;
・・・そう言われるんじゃないかと思ってたよ。。。


主治医C:「今の治療で行っているバラクルードは認可が下りて間もないですし、
症例としてはまだまだ不十分な面がありますが、B型肝炎の治療に効果はかなりありますので
これからもこの治療を継続していくのが良いでしょうね!」

私:「そうですね、ありがとうございました。」

言われた内容は予想していました・・・。
私自信、5年経ったからと言って大丈夫になるとは思っていませんでしたし、
癌は人それぞれであって、私の場合は、一生モノだと自覚していました。
なので、話を聞いてショックは全くありませんでした。
返ってスッキリした気分です!(笑)

今、非常に良好であるという事実は、
癌患者にとって当たり前ではなく贅沢な事なんだと
改めて実感しました。
2年後、3年後どうなるか?なんて考えても仕方が無い・・・。
再発する時は再発するんだし、しなければそれはそれでOKというだけのこと。
再発する確率は極めて高いと言われながら、不思議と無再発で生き長らえている。。。


有り難い。

一生癌患者であっても、有り難い。。。







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